隔週月曜更新!
おくらの里職員の日記をのぞいてみて下さい(^^)


9/4  白昼のカージャック事件
担当:生活相談員 荒熊ラスカル(仮名)

 幾多の犯罪が、当たり前のように起こる今日の日本。四国の田舎街、新居浜も例外ではなくなってきたようだ。海外に向かって「日本は治安がとても良いんですよ」と自慢気に話せていた時代はもう帰ってこないのか・・・


 ある日、俺はショートステイ利用者の体調急変の為、とある病院に急いでいた。ようやく到着し、診察室まで送っていく。既に家族は到着しており、心配している様子である。俺は利用中の経過・状況を報告し家族の「分からない」という不安を取り除く為に全力を尽くした。これが生活相談員としての責務である。心配されていた利用者さんの状況も問題ないようだ。俺は安心して停めてある車に戻っていった。


 その時である。


 自分が乗って来たハズの“スマイリー号(俗称:財団ムーヴ)”の運転席に
人影が・・・  



 今まで経験した事の無いような状況に、さすがの俺も軽い緊張感に包まれた。
 どういう事だ。全く分からない。運転席にいるのは、一体誰なんだ?
 見た所、中年の男性・・・


 これはもしや、
車上荒しか!!! いや、車を占拠している以上、カージャックと呼ばれるものかも知れない。どうすればいいのか・・・そうだ、こういう時の警察!!!そして、こういう非常事態に役立つのが文明の利器、携帯!!!


 しまったぁぁぁぁ!!!!!


 携帯はおろか、財布・免許証等の貴重品はバッグに入れたまま“スマイリー号”に置きっぱなし。
 俺の切り札まで、もはやヤツの手中にある。圧倒的不利な状態。誰かを呼びに行くべきか?しかし、目を離すことはできない。ここは、俺が直接ヤルしかない。
 まず、どのように近づくべきか?あまり高圧的に攻めると逆上するかも知れない。しかし、完全に“俺=正義、ヤツ=悪”である。ビビる訳にはいかない!!!
 俺は勇気を振り絞り、ものすごく丁重な姿勢で助手席側から恐る恐る声を掛けた。


荒熊(以下:荒)『あのぅ、どうかされましたか?』

ヤツ『いや、ワシの車を出したいんじゃけど、この車(スマイリー号の事)が邪魔で出せんのんよ。それでこの車を少し動かそうとしたんじゃけど、サイドブレーキがどこか分からんのじゃ・・・』


 しまったぁぁぁぁ!!!!!


 確かに、急いで駐車した為に“スマイリー号”が(ヤツ改め)おじ様の車の進路妨害をしているではないか!!!今までの図式は完全に逆転し、“俺=悪、おじ様=正義”となった。


荒『すみませ〜ん。すぐに移動させます!!!!!』


 この時の俺の移動スピードは、今までマークした事が無いくらいのものだったに違いない。この後、すぐにおじ様に誠心誠意謝り、事無きを得た。

 俺は誓います。どこの駐車場においても、どんな緊急事態で急いでいてもきちんと駐車致します。そして、あの時のおじ様、本当に申し訳ございませんでした。