皆様、こんにちは。

秋も深まり、おいしい果物やお芋がお店に並び、私の食欲も増すばかりです。

 

今日は、少し前の話になるのですが、

月1回(4月から10月の期間)恒例で行っている調理クラブのお話をしたいと思います。

 

調理クラブは、職員と利用者さん皆で一緒におかずを作って、お昼ご飯としていただきます。

 

私が行うのは2回目なのですが、今回は全員が同じものを、できるだけそのままの形で食べられるように

軟らかい煮込みハンバーグを作ることにしました。

目指したのは、『歯茎で噛める硬さの、ムセにくいハンバーグ!!』

 

まずは、試作品を作りましたが、‘軟らかさ・皆に好まれるソースの濃さ・作りやすさ’それらを考え、

納得できるものが出来るまで、何度も試作品を作り直すことになりました。

 

何とかレシピが出来上がり、ドキドキしながら迎えた当日!

 

包丁やすりおろし器で、利用者さんが怪我をされないか、火傷されないか、目と気を配っておりましたが、

女性利用者さんは元々ベテラン主婦!包丁さばきも鮮やかで手早い!

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その日は、あまり調理に興味を示されなくなっていた方も、卵を割ってくれたり、ソース作りを手伝って下さったりと、予想外の喜びもあり、職員から拍手がわきました♪

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豆腐やつなぎも入って大量のタネになりましたが、女性は強い!

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力強くコネコネ…!そして、軟らかくまとまりにくい生地も、きれいに丸めて下さいます。

ハンバーグを焼き始めると、良いにおい♪が漂ってきます。

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ハンバーグは焼くときの音と匂いもごちそうですね♪

男性利用者さん達は、それらを見守りつつ、横から手を伸ばし、味見して「おいしい~」と言われていました。

その様子は、まるで若い時の皆さんの姿そのもののようでした。

 

出来上がったハンバーグを、実習に来ていた南高の生徒さんと一緒に陶器のお皿に盛り付けます。

いつもは、食べやすいように小さく刻んでお出しする方にも、そのままの形でお出ししました。

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皆でそろっての“いただきます”を待ちきれず、食べ始められる方もおり、それもまた、嬉しい驚きです♪

 

飲み込むことが苦手な利用者さんもいますので、

皆さんの食事中は、注意深く見守っていましたが、ムセる方は誰もいませんでした!

食べ終わられるまでは、私にとって緊張する時間が続いていましたが、

皆さん喜んで下さり、結果としては、私が一番この調理クラブを楽しみました♪

 

いつもとは違う時間を共有することで、

この方は、こんなことも出来たんだ!こんな反応も見せてくれるんだ!という発見や

頑張って準備してきたレシピを喜んでもらえた時の嬉しい気持ちや

他にも、このブログには書ききれなかった、たくさんの発見と喜びを

利用者さん達からいただきました。

レシピを作っている時は、「もう当分ハンバーグは見たくない!」と思うほど作って食べて…大変でしたが、

得るものの大きな調理クラブとなりました。

 

これからも、利用者さんの新たな一面を見る為にも!邁進していきたいと思います!

あ~、楽しかった(*^^)v

 

(おくらの里・介護職員 N)